社会的な難しい事は今でもわからないけれど、
バブルの崩壊から、震災、色んな社会情勢を経て
父は病気をして、亡くなる数ヶ月前に店を閉めました。
10年、15年くらい前かなぁ。
お父さんの玩具店仲間の
おっちゃんがお父さんに言うててんけど、
,
「こう、子供が親に連れられて店に入って来てさ、
なんか好きなん買うたるってウチの店の中を見てるやろ。
せやけど、1番人気のライダーベルトはないから、
子供は決めきられへんのや。
店の中、ウロウロしてな。
(「これがええ!」ってのが見つかれへんねやろな〜)
ってワシ、思って見てるとな、なんや申し訳なくてなぁ。」
,
人気商品が少ししか入らない玩具屋さんの肩身の狭さとか
ヨドバシカメラができて、
ビックカメラができて、
大型店にはかなわない時代の流れとか
,
お父さんも、そのおっちゃんも
そういう中で商売してたんだと思うと
,
私はノドが詰まるような気持ちになります。
父と母はあのお店で
一生懸命働いて
それで私は大きくしてもらったんだと思うと
なみだが出ます。